文化と習慣その間_修学旅行

修学旅行も、いろいろ大変


~エッセイ:習慣と文化と、その間 (13)
(Essay : Living as Muslimah in Japan)

 

子どもたちが楽しみにしている、修学旅行。
昔は、修学旅行と言えば秋だった気がしますが、今は同じ地域でも、
学校ごとに時期をずらして行くなど、それぞれのようですね。

 

さて、この修学旅行も、当然参加するわけですが、
ここにもいくつかのクリアすべき課題があります。

 

1)食べ物!
(決められた場所で食べる場合は、事前の対応確認が必要)

 

・事前にメニューと原材料のリストをいただく
・食べられないものに×を入れ、リストを作って渡す
・旅館やレストランに一軒一軒、電話をする
・ひとつひとつ、説明をして、替りのメニューを出していただく

 

というプロセスを踏みます。

 

大抵の場合は対応してくださいますが、周りが現地の名産を食べていようと、
すき焼きを食べていようと、ハンバーグを食べていようと、
ずっと魚と野菜だけを食べることになり、
子どもたちは半分あきらめつつ、やはり悲しい気持ちになります。
(ハラール認証のお肉や調味料を出してくださいというリクエストは、一切しません。
食べられないものを抜く・代えるなどの対応のみ、リクエストしています。)

 

2)お風呂の時間!(大浴場を一緒にを使えない)

 

お風呂の時間も子どもたちにとっては、大騒ぎできる時間。
たいていの場合、決められた時間の中で、大浴場を使うでしょう。

 

しかし、ムスリムさんは、公共のお風呂・大浴場は使用できないため、
部屋にあるお風呂を使うのですが・・・

修学旅行で利用するような、学生用の大きな部屋には、個別のバスなどついていない!!
となると、先生のお部屋のを貸していただいたり、時間をずらして使わせていただいたり・・という
配慮が必要になります。
こちらも、事前に先生と話して、お願いをします。

 

「ヒジャーブ」「着替え」や「礼拝」などでお悩みの家庭もあるかもしれません。
こういったことも、子どもと話し合うのはもちろん、学校や先生と打ち合わせることになります。

 

これらはキャンプや合宿という「お泊りのイベント」には、確実に付きまとうのです。

 

そんなもん、日本のルールに合わせればいいじゃん!と言われることもありますが、
合わせられることと、そうでないことがあります。合わせられることは、当然合わせるし、
無理やりなんとかしよう・・という気持ちはありません。
どうしてもNGと感じる部分のみ、学校などと相談の場を持たせていただくわけです。

 

これを読んでくださった学校・教育関係の皆さま、
もし上記のようなリクエストがあったら、
「なぜそんなリクエストをするの?」という疑問は、率直にぶつけてください。
(言葉の壁があるかもしれませんが、その時はCrossbridgeにご相談ください)
その方がきっと、双方で理解が進むでしょう。
そして、できる範囲で配慮をしていただけますと、幸いです。

 
 
(Photo from Adobe Stock)