Crossbridgeのハラールやムスリム対応の考え方
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ムスリム対応とは?(Crossbridgeの定義)
店舗や商品にハラール「認証」は得ていないが、ムスリム自身の判断で利用できるよう、 |
日本文化と習慣、イスラーム文化と習慣。
飲食全般、冠婚葬祭など数々の行事やイベント、
健康、医療、美容分野 、観光・宿泊の分野 、
教育の分野(子育て含む) 、地域社会での生活のこと
などなど・・
日常をとりまくすべてにおいて違いが大きく、
そこを調整しながら、悩みながら、
イスラム教徒は日本で、毎日を過ごしています。
ここ数年、ハラールは時流に乗って、昔に比べてずっと知られるようになってきました。
が、残念ながら誤解や偏見もあり、
このまま多くの人が、難しい、分からない、できない・・など、
間違った方向に行ってしまうのではないか?という焦りや不安が、当事者にはありました。
日本人として暮らし、イスラム教徒として生きている。
このような私だからこそ、あげられる声や、伝えるべきことがあるのではないかと思ったのが、
Crossbridgeを始めた理由です。
「ハラール」という考え方と、「ハラール認証」と、 ムスリム対応(ムスリムフレンドリー)。 この違いが分かれば、対応できます。 |
くしくも、訪日外国人の数は、2015年の時点で、
過去最高の約19,737,000人を記録しました。
イスラム圏からの観光客の割合も20%以上増加しており、
マレーシアなど東南アジアをメインに、今年度も引き続き、たくさんの人たちが訪れるでしょう。
けれど、前述のように、日本国内にはまだ、
様々な違いを持っている彼らに対応できる十分な環境も理解も、ありません。
そして、ムスリムたちがお店やサービスを利用する際、
重要視するのは、「ハラール」、そして「ムスリム対応ができているか」どうか、につきます。
ただ、誤解しないでいただきたいのは、
すべてにハラール認証は、必須ではないということ。
あったほうが良いものもある。なくても大丈夫なものもある。
ムスリムにとって大切な「ハラール」という考え方と、
「ハラール認証」と、「ムスリム対応」が混ざりあってしまい。
混乱を招いているような気がします。
全てハラール認証を得ていなければ口にできない、利用できないなら、
私たちは日本で生活できません・・・。
大切なのは、「ハラールと言う考え方を理解していただくこと」です。
「ハラール」という考え方と、「ハラール認証」そして、「ムスリム対応」の違いが分かれば、
きっと対応できることがあると、分かっていただけるはずです。
文化・習慣の違いは、新しいチャンスを産む! |
正しいムスリム対応を行うことで、
新しいビジネスのきっかけや、チャンスをつかんでいただきたいと思っています。
日本の皆さんにとっては、双方の違いは、
思ってもみなかったニーズを拾い上げ、商品やサービスを提供するチャンス
違いを埋めるもの、新しいものを創造し、提供するチャンス
視点を変えて、みんな一緒に「おいしい」「楽しい」「使える」を生み出すチャンス
です。
在日ムスリムが暮らしやすくなれば、結果として、
海外から旅行で来るムスリム、
留学や就職で長期滞在するムスリムたちのニーズを満たせる。
そして、日本がより「訪問しやすい、滞在しやすい」国に変わると、信じています。
「ムスリムのこと”だけ”」を、考えないでください。 |
対応を・・と言いながら、「ムスリムのことだけを考えないでください」と書くには、
理由があります。
ここも、誤解のひとつだからです。
ハラールやムスリムフレンドリーは、最初のうちは「目玉」になるでしょう。
けれど、結果的にはやはり地域に溶け込み、日本人にも愛されるお店や商品が、強いのです。
商品やサービスの魅力があり、お店の魅力があり、スタッフの魅力があるお店が強い。
ムスリムのことだけ考えてしまうと、今度は日本人のお客さまのことが置き去りになりがちです。
そうではなく、「今いる日本人のお客さまと、ムスリムが共存できる」ことを考えていただきたいのです。
ハラールは、ムスリムだけのものではなく、すべての人が食べられる、利用できる、楽しめるもの。
実は、ほんの少しの要素が加わるだけなんですね。
今伸びているお店や商品は、誰からも愛されています。
「え、これって何がどうハラールなの?本当にムスリム対応なの?気づかなかった。普通じゃん!」
とあるお店を利用した友人が、驚いていました。
実は、それが正解なのです。
このことに気づいてくだされば、ビジネスも軌道に乗り、
ハラールもムスリム対応も、日本に根付いていくでしょう。
そして、少子化が心配される日本でも、多様性を受け入れられる環境が、
次第に整っていくでしょう。
ムスリムも、日本人も、そして他の国の方も。
みんなが同じ食卓で食事ができる、同じものを分け合える、
同じものを利用できる、同じものが楽しめる。
これが理想の形です。
だからきっと、あなたのお店でも、サービスでも、商品でも。
今あるものにほんの少しの工夫するだけで、「誰でも」使えるようになるものがあります。
ハラールは、イスラム教徒が大切にしている考え方。 理解していただければ、難しいことではありません。 |
対応は難しい、面倒くさい、分からない・・。だから、あきらめた。
というお話もよく聞きます。
今は、「ほんの少しの工夫だけって、そんなことないでしょ?」と思われるでしょう。
けれど、実際に勉強会などでお話をさせていただくと、
「目から鱗」「見方が変わった」「これならできそうだ」という感想をいただくことが多いのです。
とにかくまずは知りたいという方も
興味はあるけれどハードルが高い!と考えている方も、
一度は考えたけれど、あきらめた!という方も、
ぜひ、お声をおかけください。
そして、実践をするお手伝いをさせてください。
ムスリムへの対応が、多様化が進む日本社会での新しい種のひとつとなり、
発展のカギとなることを願って。
合同会社Crossbridge
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